アルファプロパティマネージメント倒産の理由

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アルファプロパティマネージメントは、不動産管理事業から、多角化による事業拡大をしています。アルファプロパティマネージメントは、売上高が急増しているため、資金繰りは苦しくなっていますね。


(1)不動産会社の倒産

住宅業界は、商品価格が数千万円単位になるため、一生に一度の買い物と言われています。不動産プロジェクトは、銀行融資を利用することにより、巨額の開発資金を投入します。

銀行は、不動産会社の経営に強い権限を持っており、貸し剥がしを行うことにより倒産させる力があるということですね。不動産会社は、商品単価が非常に高いため、販売に失敗したときに突発破綻も発生しやすいです。

リーマンショックのときは、貸し剥がしと販売不振により、多くの不動産会社が倒産しています。不動産会社は、売上高が急速に拡大することもありますが、突発破綻もあることに注意が必要ですね。
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(2)アルファプロパティマネージメント会社概要

  1. 2006年8月設立
  2. 管理物件は約7000戸
  3. 個人オーナー対象の不動産管理事業
  4. 外注利用することにより総合的な管理をしてきた
大東建託など、賃貸住宅事業を運営する会社は業績が絶好調になっており、アパート経営は注目を集めています。相続税は、基礎控除と最高税率が税制改正されており、税金の負担額が上昇しました。

日銀は、マイナス金利政策や量的緩和を行っているため、銀行融資を低金利で借りやすくなりました。アパートは、日本中で建設が急ピッチで進んでおり、空室率の上昇が懸念されています。

不動産賃貸は、大家よりも借主の権限が強い法制度のため、管理会社の質が重要になります。アルファプロパティマネジメントは、信用調査会社が倒産を発表しており、管理会社の中でも経営に差があるということでしょうね。

(3)業容の拡大

  1. 不動産売買
  2. 介護事業に進出
  3. 太陽光事業に進出
  4. 事業拡大は資金繰り悪化に繋がりやすい
不動産管理事業は、ストックビジネスと言われており、収益が安定しやすいと言われています。管理費は、不動産オーナーから安定して受け取れるため、大手不動産会社も重要視してきました。

アルファプロパティマネージメントは、不動産管理事業だけでなく周辺事業を拡大しており、新規事業にも積極的に進出しています。不動産買付けは、不良在庫になり自社で抱え続けるのであれば、商品単価が高いため資金繰りを悪化させます。

介護事業は、成長事業として注目を集めていますが、大手企業の参入や介護報酬に影響される業種です。アルファプロパティマネージメントは、事業拡大により資金繰り悪化しているため、倒産する会社の典型的な事例と言えそうですね。

(4)多角化による資金繰り悪化

  1. 2013年3月期 売上高94億円
  2. 2015年3月期 売上高203億円
  3. 運転資金が2倍以上必要になる可能性がある
  4. 資金使途によっては売上高が拡大しても融資は受けられない
信用調査会社は、アルファプロパティマネージメントが、社内体制混乱により支払の問題が発生したことを把握しています。一般的に、信用調査会社の情報は与信判断に大きな影響を与えるため、融資を受けにくい状況だったと言えるでしょう。

アルファプロパティマネージメントは、売上高が3年間で2倍以上に拡大しており、業績拡大する中での倒産になっています。運転資金は、売上高が拡大すればするほど、一般的には金額が大きくなっています。

アルファプロパティマネジメントは、多角化を急速に行っていたため、資金繰り管理や人材管理も難しかったのでしょう。売上高は、急激に拡大すれば成長しているように見えますが、資金繰り破綻のリスクを高めていることもよくありますね。
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