ダイコー倒産の理由

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CoCo壱番屋の廃棄カツは、ダイコーが転売しており、食品偽装が社会問題になりました。ダイコーは、食品製造会社の信頼を失い取引が消失したため、2回目の不渡りで倒産していますね。


(1)食品偽装による信頼崩壊

食品業界は、賞味期限や腐敗があるため、在庫の価値がなくなりやすい業種になります。食品は、同じ商品でも特定産地のブランドが認められていますが、一般消費者は味で見極めることができないでしょう。

新潟産コシヒカリは、新潟県のコシヒカリ生産量よりも多くが販売されているため、昔から産地偽装の噂は続いてきました。大阪ライスは、新潟県産コシヒカリを偽造販売していたため、信頼崩壊により倒産していますね。

原産地表示は、加工食品や輸入品なども最終加工地で表示されるため、あまり当てにならないとも言われています。韓国の食品も、大腸菌が多く含まれているだけでなく不衛生なため、産地偽装されやすい食品には注意が必要ということでしょうね。
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(2)ダイコーがCoCo壱番屋のカツを転売

  1. ココイチがダイコーに処分依頼
  2. ダイコーが卸売業者などに転売
  3. スーパーでCoCo壱番屋のカツが偽装販売
  4. スーパーでCoCo壱番屋のパート店員が自社商品を発見する
  5. CoCo壱番屋がパート店員からの情報により1日半で調査して情報公開
CoCo壱番屋は、スーパーで廃棄カツが横流しされていたことを、自社調査により迅速に公表しました。ココイチは、パートからの報告により廃棄カツのルートを調査しており、1日半で全容解明して情報公開しています。

消費者は、デフレ経済の中でより安い物を望んでいるため、スーパーにも安い惣菜が販売されてきました。ダイコーは、産業廃棄物の業者として登録されており、CoCo壱番屋やマルコメなどの食品製造会社を取引先にしてきました。

ダイコーは、食品製造会社から食品廃棄を依頼されており、ゴミ処理費用を受け取っています。ココイチは、パートレベルまで食品を見極める技能があるだけでなく、本部社員までの連絡体制や情報公開などの透明性も賞賛された事件と言えますね。

(3)ダイコーの産廃ビジネスが儲かった理由

  1. 仕入 食品のゴミ処理費用を受け取る
  2. 販売 仕入れた食品をタダ同然でも販売する
  3. お金を貰って処理を引き受けた商品を売ることができる
  4. ゴミ処理をする必要がないため販売先を獲得すれば事業拡大が簡単にできる
産廃ビジネスは、仕入先からゴミの処理料金を受け取り、運搬コストや処分コストが発生するビジネスモデルです。都市生活は、大量のゴミが必ず発生するため、ゴミ処理に失敗した都市や会社は発展することはありえません。

ダイコーは、食品ゴミの処理費用を仕入先から受け取っていますが、食品ゴミを転売しているため処理費用はタダのような値段になります。ダイコーは、ゴミ処理費用を格安受注したとしても、販売先に横流しすれば産廃ビジネスを拡大することができます。

販売先の卸業者は、食品ゴミを安い価格で調達できるため、消費者は安い価格の惣菜を購入することができます。ダイコーのビジネスモデルは、全ての企業が利益を得られますが、儀装食品を格安購入した消費者が騙される仕組みになるということですね。

(4)手形の不渡りによる倒産

  1. 2015年8月期 売上高5億円
  2. 2016年1月 食品ゴミの転売が発覚する
  3. 2016年2月 1度目の手形不渡りが発生した
  4. 2016年3月 2度目の手形不渡りが発生した
  5. 手形不渡りが半年で2回発生したため倒産している
ダイコーは、2016年1月に食品ゴミの転売が発覚しており、大手メディアが報道した社会問題に発展しています。信用調査会社や銀行は、地方のニュースでも不祥事を集めていますが、全国ニュースになれば信頼は失墜しています。

資金繰りは、月次の買掛金の閉め日から、一定割合を支払手形による手形取引をすることがあります。不祥事発生は、倒産リスクが著しく高くなるため、現金取引以外は難しくなることがよくあります。

ダイコーは事業継続が難しくなったため、2016年2月と3月に手形の不渡りが発生しており、事件前に振り出した手形を資金不足により決済できなくなったのでしょう。手形不渡りは、半年で2回発生すれば銀行取引停止処分になるため、信用低下により事実上の倒産になりますね。
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