レゴランド事業拡大の理由

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レゴランドは、レゴ社の売却後も事業拡大を続けており、2017年は名古屋開業予定です。レゴ社は、倒産危機からの経営再生に成功しており、レゴランドは商品の宣伝にも貢献していますね。



(1)レゴランドとは

  1. レゴの開発したテーマパーク
  2. 1932年 レゴがデンマークで創業
  3. 1968年 レゴランドビルンリゾートをデンマークに開業
  4. 1996年 レゴランドウィンザーリゾートをイギリスに展開
  5. 1999年 レゴランドカリフォリニアリゾートがアメリカに開業
  6. 2002年 レゴランドドイツリゾートをドイツに展開
  7. 2005年 ブラックストーンにレゴランドの経営権を売却
  8. 2011年 レゴランド・フロリダを展開
  9. 2012年 レゴランド・マレーシア・リゾートがマレーシニアを展開
  10. 2016年 レゴランドドバイランドをアラブ首長国連合に開業予定
  11. 2017年 レゴランドジャパンが名古屋に開業する予定になっている
レゴランドは、レゴが運営するテーマパーク事業であり、全世界での事業展開を広げています。レゴは、ブロックの販売をパクル会社が現れたため業績不振になっており、2004年12月期に約300の赤字になったため、自己資本比率が約6%の危機的な水準にまで低下しました。

レゴは、テーマパークに投資する余力がなくなったため、2005年ブラックストーンにレゴランドの経営権を売却しています。レゴは、商品のストーリー展開を積極的に増やしており、2013年12月期のROEが58%の高収益企業に変身しました。

レゴランドは、レゴを基盤にして作られるテーマパークであるため、レゴとレゴランドの人気が相乗効果を生み出しています。レゴランドは、人気テーマパークの一つとして注目されているだけでなく、高い教育効果も注目されているようですね。
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(2)レゴランドの運営

  1. ブラックストーンがレゴランドの経営に参画
  2. ブラックストーンとレゴがレゴランド経営に合弁会社設立
  3. マーリンエンターテイメントはブラックストーングループの会社
  4. マーリンインターナショナルは世界に2位のテーパーク運営会社
ブラックストーンは、世界最大級の投資運用会社であり、レゴランドだけでなく多数の会社に出資を行なっています。ブラックストーンは、投資会社として有名になっており、上場企業の買収や再上場により多額の利益を計上していますね。

レゴランドは、ブラックストーンとレゴが合弁会社を設立しており、傘下のマーリンエンターテイメンツが運営しています。レゴの本業は、レゴ製造やクリエイティブなアイデアの開発になっているため、テーマパーク運営とは遠いところにあります。

テーマパークは、広い土地や継続的な投資が必要になるため、レゴの本業からレゴランドを切り離したことは高いROEを達成できた理由の一つでしょう。マーリンエンターテインメンツは、世界2位のテーマパークであるため、レゴランド復活はテーマパークのプロに運営を委託していることも大きな理由と言えるでしょうね。

(3)マーリンエンターテインメンツの会社概要

  1. マーリンエンターテインメンツは1999年MBOにより非上場化
  2. マーリンエンターテインメンツの事業展開 レゴブロック
  3. マーリンエンターテインメンツの事業展開 観覧車のロンドンアイ
  4. マーリンエンターテインメンツの事業展開 お化け屋敷のダンジョン
  5. マーリンエンターテインメンツの事業展開 ろう人形館のマダムダッソー
  6. マーリンエンターテインメンツの事業展開 水族館のシーライフからスタート
  7. マーリンエンターテインメンツの事業拡大 世界23ヶ国111施設はディズニーよりも多い
マーリンエンターテインメンツは、1999年にMBOにより経営陣が買収しており、ブラックストーングループの傘下になっています。マーリンエンターテインメンツは事業拡大を続けており、世界23ヶ国111ヶ所のアトラクション施設、11ホテルを運営する巨大エンターテイメントグループになっていますね。

アンハイザーブッシュインベブ業績と買収メリットをまとめましたが、ブラックストーングループは、ABインベブからテーマパーク事業を買収しました。ブラックストーンのようなプライベートエイクイティファンドは、ABインベブのようなグローバル企業がドメインを再定義したときに、不要と判断した事業の買収を行ないます。

マーリンエンターテインメンツは、ブラックロックの資金支援を利用して、事業規模の拡大を続けてきました。レゴランドは、マーリンエンターテインメンツの拡大事業とは関係が薄いように見えますが、レゴの売却後にウインウインの関係になることに成功していますね。

(4)マーリンエンターテインメンツの運営方法

  1. マーリンエンターテインメンツ2014年度の集客数 6280万人
  2. マーリンエンターテインメンツ2014年度の集客数 前年比5%増加
  3. マーリンエンターテインメンツ2014年度の集客数 世界2位の規模
  4. マーリンエンターテインメンツ2014年度の業績 売上高 約2200億円
  5. マーリンエンターテインメンツ2014年度の業績 純利益 約300億円
  6. マーリンエンターテインメンツのテーマーパークの立地 近い場所に集中展開
  7. マーリンエンターテインメンツのテーマーパークの販売 複数チケットをセットで販売
  8. マーリンエンターテインメンツのテーマーパークの業績 既存店売上高が2000年以降6%増加
マーリンエンターテインメンツは、テーマパーク事業の多角化を推進しているため、固定費や資金繰りが気になる人もいると思います。マーリンエンターテインメンツは、レゴランドの買収などにより事業拡大を続けており、世界ランキング2位の集客力を記録しました。

マーリンエンターテインメンツの事業は、テーマパークの集中立地を行なっており、複数チケットのセット販売により顧客単価を上昇させています。テーマパーク事業は、来場者数の滞在時間を伸ばすことができれば、お土産販売や飲食事業により顧客単価が上昇しますね。

グローバル企業の資金調達動向をまとめましたが、欧州の資金調達金利は低下しているため、テーマパーク事業のように巨額の先行投資が必要な事業は恩恵が大きくなります。レゴランドは、マーリンエンターテインメンツの傘下になることにより、プロのテーマパーク事業者としてのシナジーを得やすくなったということですね。

(5)レゴランドのポジションとテーマパーク事業の特徴

世界テーマパーク企業の来場者数ランキング2013年

  1. 世界の遊園地運営企業ランキング1位 米国 ウォルトディズニー
  2. 世界の遊園地運営企業ランキング2位 英国 マーリンエンターテイメンツ
  3. 世界の遊園地運営企業ランキング3位 米国 NBCユニバーサル
  4. 世界の遊園地運営企業ランキング4位 中国 華僑城リゾート
  5. 世界の遊園地運営企業ランキング5位 米国 シックスフラッグス
  6. 世界の遊園地運営企業ランキング6位 スペイン バークス・レユニドス
  7. 世界の遊園地運営企業ランキング7位 米国 シダーフェア
  8. 世界の遊園地運営企業ランキング8位 米国 シーワールド

テーマパーク事業の特徴とレゴランド売却の成功理由

  1. テーマパークは大阪市が運営失敗
  2. テーマパークは専門企業の運営が重要
  3. テーマパークの運営は巨額の投資が必要になる
  4. テーマパークの投資は小児向けの少額投資も報われる
  5. レゴは本業と切り離すことにより新レゴの提案に集中できた
レゴランド事業拡大の理由は、世界テーマパークランキングを比較すれば、マーリンエンターテイメンツの運営能力が大きいでしょう。ブラックストーンは、ABインベブからシーワールドを買収していますが、世界の遊園地運営企業ランキング8位に入っていることも特徴的でしょう。

日本遊園地ランキング売上入場者数の比較をまとめましたが、日本はディズニーランドが圧倒的に上位になっており、USJの入場者数増加も注目されてきました。世界の遊園地運営企業ランキングは、マーリンエンターテイメンツが2位になっており、レゴランドを日本市場に展開することも自然の流れと言えそうです。

レゴランドは、レゴ社が運営を合弁事業に切り替えていますが、レゴ本体の収益力強化に繋がっています。レゴランドの日本展開は、2017年に名古屋開業を予定しているため、新しいテーマパークの楽しみが増えることになるでしょうね。
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