(1)不動産業界の特徴
不動産業界は、1件当たりの金額が高い商品のため、会社の規模が大きく影響することに特徴があります。中小の不動産会社は、販売が好調になれば売上高が100億円を超えることはありますが、不況により倒産することは聞いたことがあるでしょう。不動産業者は、現金の回収期間が発注から長期になるため、物件販売に失敗すれば資金繰りが悪化します。大手不動産会社は、高い信用力があるため銀行支援を受けることもできますが、中小企業は倒産してきました。
マンションや一戸建てを購入するときに、販売会社の倒産が心配であるため、大手企業から購入する人は多いと思います。不動産を購入するときは、販売価格や付き合いに流されるだけでなく、信頼性を見極めることも重要になっていますね。
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(2)黒川紀章建築都市設計事務所の倒産
- 黒川紀章は建築家として有名
- 黒川紀章は日本や海外で建築を手掛ける
- 黒川紀章は2007年10月に亡くなっており息子が跡継ぎ
- 2008年前後はリーマンショックが発生して世界的な大不況
- 黒川紀章建築都市設計事務所は2014年12月に倒産している
- 黒川紀章建築都市設計事務所は不況や設計料が回収できずに倒産した
- 黒川キャドセンターは黒川紀章建築都市設計事務所の関連会社で連鎖倒産
黒川紀章建築都市設計事務所は、黒川紀章が2007年7月に亡くなったため、長男の黒川未来男氏が代表取締役になっていました。2008年前後は、リーマンショックの発生前後で景気が大きく変化しており、不動産市況は冷え込みが続いてきました。
設計事務所は、建物の価格に対して手数料を受取るビジネスのため、高い建物の方が儲かるビジネスモデルです。公共施設は、無駄に派手なものが多いと言われてきましたが、財政悪化により高価な公共施設を税金で建てる時代は終わったのかもしれないですね。
(3)高い公共施設が税金無駄使いの象徴になっている
- 公共施設の建設価格が高い
- 美術館は展示物や回遊性が重要
- 市民から庁舎や公益施設が批判されている
- 設計事務所は価格が高いほうが儲かるため税金の無駄を作りやすい
- 設計事務所はビジネスモデルが崩壊しておりバブルの象徴の一つである
東京都庁は、丹下健三が建築した豪華な概観となっていますが、内装や設備の更新は資金不足が回らないというブラックジョークのような話になっています。設計事務所は、建設費から数%の手数料を徴収するため、バブル期のような派手な建物が儲かるビジネスモデルになってきました。
黒川紀章建築都市設計事務所は、不況や資金回収に失敗して倒産していますが、外観が派手なだけの建物は市民から受け入れられにくい時代になっているのでしょう。公共施設は、税金の無駄遣いの象徴として有名になっていますが、建物の派手さよりも機能性を重視する時代に変化しているということなのでしょうね。 スポンサードリンク
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