(1)ゴルフ場の倒産
ゴルフ場は、バブル期に開発や開業が相次いでおり、二束三文の山林を錬金術として使われてきました。昔のゴルフ場運営は、プレー料金の単独で利益を得ることよりも、不動産価格や会員権価格の値上がりを目的にしていましたね。ゴルフ場は、ディベロッパーが開発に積極的であり、銀行も融資を増やすために巨額の融資を行ってきました。バブル崩壊は、大量の不動産開発失敗が発生しており、ゴルフ場の倒産も相次ぎました。
ゴルフ会員権は、10分の1未満に価格が暴落しており、ゴルフのプレイ料金も激安になっています。ゴルフは、インターネットにより価格の比較をしやすくなっているため、プレイ料金は激安に値下がりしていますね。
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(2)千葉国際カントリークラブの概要
- 1975年6月に設立
- 千葉国際カントリークラブは3コースある
- バブル景気前にゴルフコースが開業している
千葉国際カントリークラブは、1975年6月に設立されており、バブル景気よりも前に開業しています。ゴルフ場は、広大な土地を開発するために資金調達が重要になっており、ゴルフ会員権と銀行融資が重要になります。
千葉国際カントリークラブは、会員数が経営に比べて多かったため、会員権の償還も留保していました。千葉国際カントリークラブの倒産は、バブル期に開発されたゴルフ場だけでなく、ゴルフ場ビジネスは厳しくなっていることが分かりますね。
(3)千葉国際カントリークラブの業績
- 1992年3月期の売上高 約25億円
- 2014年3月期の売上高 約8億円
- 2014年3月期の赤字金額 800万円
- 千葉国際カントリークラブの負債総額 約57億円
ゴルフ場のビジネスモデルは、ゴルフ人口増加やゴルフコースの人気が右肩上がりであれば、ゴルフ会員権は値上がりすることになります。ゴルフ場は、供給過剰になっているうえに、過当競争のためコース価格が半値以下の激安になっています。
スカイウェイカントリークラブ倒産の理由をまとめましたが、千葉国際カントリークラブと同じような傾向にあることが分かります。千葉国際カントリークラブやスカイウェイカントリークラブは、千葉県内のゴルフ場が過当競争になっているため、売上高減少は続いていることが分かりやすいですね。
千葉国際カントリークラブの業績を見れば、多額の負債があるうえに、直近の業績は赤字になっています。千葉国際カントリークラブは、民事再生を申請して経営再生を選択しており、負債の多いゴルフ場でよくあるパターンですね。
(4)千葉国際カントリークラブの民事再生
- 民事再生は債権カットを行う
- 千葉国際カントリークラブのスポンサーはPGM
- PGMは日本最大のゴルフ場運営会社であり東証一部上場企業
PGMは、倒産したゴルフ場を大量に買い集めており、日本最大のゴルフ場経営会社の一つになっています。PGMの業績は、2013年12月期売上高766億円、当期利益60億円のため千葉国際カントリークラブとは100倍近い格差があります。
千葉国際カントリークラブは、PGMがスポンサーになることで、ゴルフ場の運営は継続されています。ゴルフ場は、競争激化により預託金の返還が困難になっていますが、ゴルフ場のプレイ料金は値下がりしていますね。 スポンサードリンク
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