(1)ランキングの比較 口コミの動向
業界の動向を評価するときに、ランキングを比較することは重要であると言われています。ランキングを比較すれば、売上や口コミで人気のものが分かりやすいだけでなく、知人との雑談にも使いやすいですね。ヨーロッパサッカーは国ごとに特色があるため、チャンピオンズリーグ決勝リーグはトーナメント制のため、結果だけで評価は難しいと言えます。世界のサッカークラブを比較するときに、ビッグクラブの売上高ランキングを比較することは、分かりやすい評価の指標になっていますね。
業界ランキングや遊園地ランキングを比較すれば、企業規模や人気スポットを評価しやすいと言えます。ランキングによる定量情報は、口コミによる定性情報と合わせて比較分析すれば、質の高い情報を得やすくなると言えますね。
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(2)ビール業界の動向
- 新興国の販売動向 10年間で3割増加
- 先進国の販売動向 横ばいや減少傾向
- 世界ビール消費量2002年 1億4138万キロリットル
- 世界ビール消費量2012年 1億8737万キロリットル
- 世界ビール消費量の評価 中国が2003年に米国を逆転
世界のビール消費量を比較すれば、2002年から2012年にかけて大幅に増加しています。ビール会社は、世界的なM&Aを繰り返しているため、大手企業の規模は巨大化していますね。
ビールを世界で一番飲んでいる国を比較すれば、2002年はアメリカが世界一でしたが、2012年は中国が世界一になっています。世界ビールランキングは、中国が経済成長で消費を増やしており、重要な市場に成長していることが分かりますね。
(3)ビール消費量ランキング2002年
国別ビール消費量ランキング2002年
- ビール消費量1位 2382万キロリットル アメリカ
- ビール消費量2位 2350万キロリットル 中国
- ビール消費量3位 1004万キロリットル ドイツ
- ビール消費量4位 841万キロリットル ブラジル
- ビール消費量5位 708万キロリットル ロシア
- ビール消費量6位 693万キロリットル 日本
- ビール消費量7位 594万キロリットル イギリス
- ビール消費量8位 516万キロリットル メキシコ
- ビール消費量9位 307万キロリットル スペイン
- ビール消費量10位 262万キロリットル ポーランド
- ビール消費量11位 240万キロリットル 南アフリカ
- ビール消費量12位 215万キロリットル カナダ
地域別ビール消費量の動向2003年
- ヨーロッパ34.1%
- アジア26.7%
- 北米18.0%
- 中南米14.7%
- アフリカ4.5%
- オセアニア1.5%
- 中東0.6%
世界自動車販売台数ランキング比較評価をまとめましたが、アメリカや中国は販売規模が大きいため世界シェアを高めるために重要になっています。ビール市場と自動車市場を比較すれば、ビールは価格が安いため、新興国市場の重要性は高いですね。
ビール産業は、装置に多額の費用が必要になるため、規模のメリットが得られる産業の一つです。世界の大手ビール企業は、買収を繰り返して巨大化しており、少数のブランドに絞り込むことで大きな利益を得ていますね。
大手ビール企業は、ヨーロッパ系企業で占められており、ヨーロッパのビール消費量は世界シェアが高いことからも分かります。世界ビールランキングを比較すれば、2002年と2012年の国別や地域別で変化が出ていることを評価できますね。
(4)ビール消費量ランキング2012年
国別ビール消費量ランキング2012年
- ビール消費量1位 4420万キロリットル 中国
- ビール消費量2位 2419万キロリットル アメリカ
- ビール消費量3位 1280万キロリットル ブラジル
- ビール消費量4位 1056万キロリットル ロシア
- ビール消費量5位 863万キロリットル ドイツ
- ビール消費量6位 689万キロリットル メキシコ
- ビール消費量7位 555万キロリットル 日本
- ビール消費量8位 432万キロリットル イギリス
- ビール消費量9位 379万キロリットル ポーランド
- ビール消費量10位 322万キロリットル スペイン
- ビール消費量11位 305万キロリットル ベトナム
- ビール消費量12位 298万キロリットル 南アフリカ
地域別ビール消費量の動向2012年
- アジア33.2%
- ヨーロッパ27.9%
- 中南米16.8%
- 北米14.1%
- アフリカ6.1%
- オセアニア1.2%
- 中東0.8%
中国家電業界ランキング比較評価をまとめましたが、中国は経済規模の拡大により、中国企業のブランド評価が高くなっています。ビール市場と家電市場を比較すれば、中国企業は新興企業が成長しており、グローバル企業に成長するのか注目ですね。
世界のビールランキングは、BRICsと呼ばれるブラジルやロシア、南アフリカも消費量ランキングの上位になっています。先進国は日本だけでなく、ドイツやイギリスのビール消費量は減少しており、世界ランキングは低下していますね。
世界のビール消費量は変化しており、地域別のビール消費量ランキングが大幅に変動しています。世界のビールランキングでは、中国市場の成長によりアジアが世界一になっており、ヨーロッパ市場が世界二位に下落していますね。
(5)ビール企業世界シェアランキング
ビールの世界販売量ランキング
- ビール生産量世界ランキング1位 販売量4116万kl シェア22.4% アンハイザー・ブッシュ・インベブ ベルギー
- ビール生産量世界ランキング2位 販売量2419万kl シェア13.2% SABミラー イギリス
- ビール生産量世界ランキング3位 販売量1717万kl シェア9.3% ハイネケン オランダ
- ビール生産量世界ランキング4位 販売量1204万kl シェア6.5% カールスバーグ デンマーク
- ビール生産量世界ランキング5位 販売量1064万kl シェア5.8% 華潤集団 中国
- ビール生産量世界ランキング6位 販売量790万kl シェア4.3% 青島ビール 中国
- ビール生産量世界ランキング7位 販売量629万kl シェア3.4% モルソンクアーズ アメリカ
- ビール生産量世界ランキング8位 販売量549万kl シェア3.0% 北京燕京 中国
- ビール生産量世界ランキング9位 販売量493万kl シェア2.7% キリンビール 日本
- ビール生産量世界ランキング10位 販売量366万kl シェア2.0% アサヒビール 日本
ビール世界企業の主要製品
- アンハイザー・ブッシュ・インベブ 主要製品はバドワイザー・コロナ・スコール・ブラーマ・ハルビン
- SABミラー 主要製品はミラー
- ハイネケン 主要製品はハイネケン
- カールスバーグ 主要製品はバルティカ
- 華潤集団 主要製品は雪花
- 青島ビール 主要製品は青島
- モルソンクアーズ 主要製品はクアーズ
- 北京燕京 主要製品は燕京
- キリンビール 一番絞り
- アサヒビール スーパードライ
アンハイザーブッシュインベブ業績と買収メリットを見れば、2015年9月に、ABインベブがSABミラーを買収する話が浮上しています。世界ビールランキングの上位企業は、グローバルに買収や出資を繰り広げているため、新たな再編の引き金になりそうですね。
サントリー買収の歴史 ジムビーム買収と三菱東京UFJ銀行の融資をまとめましたが、サントリーがウイスキー市場を重視した理由は、ビール市場は巨大企業との経営格差が大きくなったからです。世界の酒類市場は、新興国の経済成長によって拡大しているため、ブランド力や経営規模が重要になっていますね。
アンハイザー・ブッシュ・インベブは、2013年度決算が売上高431億9000万ドルで当期純利益79億300万ドル、利益はキリンやアサヒの10倍近くあります。アンハイザー・ブッシュ・インベブの時価総額は2014年10月27日時点で約18兆円になっており、世界ビールランキングの変動だけでなく企業も巨大化していることが分かりますね。 スポンサードリンク
非常に簡潔で分かりやすい記事をありがとうございます。
返信削除私は大学で企業研究を行っています。
参考にさせていただきたいので参考文献などの情報源を教えていただけませんか?
>匿名さん
削除匿名さん、おはようございます^^
大学で企業研究されているのですね。
経営学関連の方でしょうか?
グローバルに、激動の時代ですので、筆が滑らかに素晴らしいものを描かれているものと思います。
キリンビール、大学レポートというものが、公開されております^^
企業研究の切り口やアプローチなど、素晴らしいものを作りやすい業界と思います。
論文や雑誌に寄稿されたら、もしよければ教えてくださいね^^