国民年金基金破綻で利回り引き下げ

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国民年金基金は運用破綻で、新規加入の利回り引き下げを発表しています。国民年金基金の保険料は、全額社会保険料控除の対象となっているので、節税効果は非常に大きいと言えますね。


(1)年金破綻 高齢化でお金がない

少子高齢化によって、若者一人当たりの社会保障費は増加が続いています。年金制度が破綻している理由は、年金基金の運用と年金保険料で、高齢者に対する年金支払いを行えないことが大きな理由ですね。

若者はお金がないため、年金保険料を徴収しようとしても、年金未納は増加していることが現状となっています。年金免除は30歳から50歳に年齢が拡大しており、年金制度は破綻していることがよく分かりますね。

高齢化によって問題になっていることは、過去に約束した高い利回りが、年金財政を大きく圧迫していることですね。年金の利回りは、若い世代は低下していますので、個人年金や投資で運用することを検討する人が増加していますね。
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(2)国民年金基金の利回り推移

国民年金基金の運用利回りが赤字

  1. 2002年度国民年金基金運用利回り -14.2%
  2. 2003年度国民年金基金運用利回り 19.1%
  3. 2004年度国民年金基金運用利回り 5.9%
  4. 2005年度国民年金基金運用利回り 21.0%
  5. 2006年度国民年金基金運用利回り 6.0%
  6. 2007年度国民年金基金運用利回り -11.8%
  7. 2008年度国民年金基金運用利回り -20.6%
  8. 2009年度国民年金基金運用利回り 18.9%
  9. 2010年度国民年金基金運用利回り -1.8%
  10. 2011年度国民年金基金運用利回り 2.5%
  11. 2002年から2011年の国民年金基金の合計運用利回り 116.3%

国民年金基金 長期的資産構成割合 2009年4月改定

  1. 国民年金基金運用割合 外国株式 28%
  2. 国民年金基金運用割合 国内債券 25%
  3. 国民年金基金運用割合 国内株式 25%
  4. 国民年金基金運用割合 外国債券 12%
  5. 国民年金基金運用割合 外国債券 10% 円ヘッジ
国民年金基金が、国民年金基金の運用利回りと資産構成割合を公開しているので見てみましょう。国民年金基金は破綻していると言われていますが、国民年金基金の運用利回りが大きくマイナスなっている年がありますね。

国民年金基金は、外国株式や国内株式の運用割合が大きいため、リーマンショックのように株式市場が大きく下落すれば運用利回りは大きく低下することになります。国民年金基金の運用利回りが低下したときに、国民年金の支払う金額を減らさなければ、国民年金基金の資産は減少することになりますね。

アベノミクス効果 倒産と廃業の違いをまとめましたが、安倍政権により株価が大きく値上がりしています。国民年金基金は破綻危機となっていましたが、安倍政権による株高の成功によって、国民年金基金の早期破綻を回避したことが分かりますね。

(3)国民年金基金運用利回り推移と所得控除

  1. 国民年金基金1991年運用利回り 5.50% 複利10年1.71倍 複利24年3.61倍
  2. 国民年金基金1995年運用利回り 4.75% 複利10年1.59倍
  3. 国民年金基金2000年運用利回り 4.00% 複利10年1.48倍
  4. 国民年金基金2002年運用利回り 3.00% 複利10年1.34倍
  5. 国民年金基金2004年運用利回り 1.75% 複利10年1.19倍
  6. 国民年金基金2014年4月以降加入 運用利回り1.5% 複利10年1.16倍
国民年金基金の運用利回りを見ると、1991年の発足当初は5.50%の運用利回りを保証しています。国民年金基金は運用利回りを保証していますが、株式や債券などの投資運用に失敗すれば破綻することになります。

国民年金基金の制度発足当初は高い利回りを約束しており、1991年度から24年間複利で運用しるとすれば資産は3.61倍に増加している必要があります。国民年金基金の運用利回りは低く、2002年度から2011年度の運用利回りでは大きく不足していることが分かりますね。

国民年金基金の運用利回りは低下していますが、保険料は全額所得控除となっています。国民年金基金を節税対策として考えると、極めて大きい効果があるため、所得税を支払う必要のある個人事業主にとって大きなメリットがあると言えますね。

(4)国民年金基金 運用改善の方法

  • 国民年金基金の改善 運用利回りを増やす
  • 国民年金基金の改善 支払を減らす
  • 国民年金基金の改善 保険料収入を増やす
国民年金基金が破綻を防ぐための方法は3種類ありますが、2002年度から2011年度まで運用失敗が続いています。国民年金基金は高利回りを約束していますので、当初の約束通り支払うのであれば、方法は3つしかありません。

老後に必要なお金夫婦のシミュレーションをするときに、年金の運用利回りや退職金は、老後破綻に直結する問題になります。国民年金基金は、老後崩壊を和らげる分かりやすい投資先と言われてきましたが、投資により儲かる可能性は減っていますね。

国民年金基金は、投資運用に失敗しており、資産を増加させることに失敗していることが分かります。国民年金基金は、2002年度から2011年度の通算で11.6%と低くなっており、アベノミクスによる運用成果で年金基金の動向が大きく変わることが分かりますね。

(5)国民年金の制度破綻と負担増加

  1. 国民年金の保険料 支払期間長期化を検討
  2. 国民年金基金の保険料 支払金額の増加を決定
  3. 国民年金基金の運用利回り 新規加入者の利回り低下
国民年金の破綻 65歳納付延長をまとめましたが、お金がないため未納の人が増えているため、年金財政は破綻している可能性があります。年金制度の破綻を回避するために、年金保険料の支払延長と年金免除の拡大が並行して行われることになりですね。

厚生年金基金破綻の理由を比較すれば、国民年金基金の方が、運用はまともに行われているようです。厚生年金基金は、厚生年金の運用資産代行部分が消滅したため、追加負担を求められる事例も発生していますね。

国民年金基金は、制度開始初年度から加入している場合、24年間複利で3倍以上に増加していることが分かります。国民年金基金の運用利回りは、想定利回りよりも低すぎるため、制度は破綻しており新規加入者に負担を頼るようですね。

(6)国民年金基金の運用利回り低下と保険料値上げ

  1. 国民年金の加入者 約1900万人
  2. 国民年金基金の加入者 約49万人
  3. 国民年金基金の受給者 約39万人
  4. 国民年金基金の支払額 保険料は月額6万8000円が上限
  5. 国民年金基金の新規加入 運用利回りを1.50%に引き下げ
  6. 国民年金基金の新規加入 2014年4月以降は保険料を平均7%値上げ
  7. 国民年金基金の新規加入 40歳男性は保険料月額12270円から新規は約7%値上げ
非正規雇用問題の増加原因 お金がない破産をまとめましたが、国民年金は非正規雇用の増加により加入者が増えている背景が分かります。国民年金の加入者は約1900万人となっていますが、年金制度の2階建て部分になる国民年金基金の加入者が少ない理由と言えそうですね。

国民年金基金に加入する金銭的な余裕がないうえに、国民年金基金の運用利回りは大きく低下しているため、所得から控除されるメリットが重要になっています。国民年金基金の全額所得控除があったとしても、控除される所得が多くなければメリットは低いと言えますね。

国民年金基金の加入者と受給者について、2014年2月16日の日経新聞は報じていますが、受給者の割合が大きく増えていることが分かります。国民年金基金の運用は破綻しているようですが、全額所得控除のメリットは大きいため、節税対策としては有効と言えそうですね。
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