ボゥヴェールカントリー倶楽部 倒産の理由

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ボゥヴェールカントリー倶楽部が倒産しましたが、債務超過によりゴルフ会員権の償還能力がないようですね。ボゥヴェールカントリー倶楽部のスポンサーは、アコーディア・ゴルフが決まっており、債権カットで事業再建を目指しそうです。

(1)ゴルフ場の倒産

ゴルフ場の倒産が相次いでいますが、ゴルフ場は設立のときに多額の資金が必要であり、多くを借金で投資しています。ゴルフ場は、銀行融資と同時に、ゴルフ会員権の販売により資金調達を行っており、ゴルフ会員権はバブル時に高騰していました。

ゴルフ会員権の値段は価格が低下していますが、ゴルフ場はゴルフ会員権を償還する必要がありますので、資金繰りに行き詰るケースが多いですね。

(2)岐阜関スポーツランドが民事再生法で倒産

ボゥヴェールカントリー倶楽部、倒産の理由について、2013年7月5日の帝国データバンクが、「ボゥヴェールカントリー倶楽部」経営企業が民事再生、スポンサーはアコーディアを報じているので見てみましょう。
(株)岐阜関スポーツランド(資本金9000万円、関市塔之洞中洞3984、代表逢坂俊夫氏、従業員15名)は、7月5日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受けた。
ボゥヴェールカントリー倶楽部を運営する、岐阜関スポーツランドが民事再生法で倒産しており、アコーディア・ゴルフがスポンサーとして決まっているようですね。アコーディアは東京証券取引所1部に上場する、ゴルフ場運営会社として有名です。

(3)ボゥヴェールカントリー倶楽部の概要と岐阜関スポーツランドの業績

2011年5月期

  1. 売上高 444百万円
  2. 営業利益 1百万円
  3. 総資産 7,546百万円
  4. 純資産 △1,146百万円

2012年5月期

  1. 売上高 449百万円
  2. 営業利益 15百万円
  3. 総資産 7,495百万円
  4. 純資産 △1,109百万円
ボゥヴェールカントリー倶楽部の概要と岐阜関スポーツランドの業績をアコーディア・ゴルフが発表していますが、実質債務超過となっており利益も僅かですね。ボゥヴェールカントリー倶楽部の業績は民事再生手続き中ですので、今後、変更する可能性がありますが、事業継続は厳しいと言えます。

岐阜関スポーツランド 会社概要

  • 代表者 代表取締役社長 逢坂 俊夫
  • 設立年月日1973年(昭和48年)5月28日
  • 従業員数72名(2013年6月30日現在)
  • 場所 ボゥヴェールカントリー倶楽部 岐阜県関市塔之洞字中洞3984 番地、18ホール
  • 資本金 90百万円
ボゥヴェールカントリー倶楽部は、従業員数が72名いますが、アコーディア・ゴルフがスポンサーとして決まっていますが、何名雇用継続となるのかは債権放棄の金額によりそうですね。千葉国際カントリークラブ倒産の理由をまとめましたが、スポンサーはPGMになっています。

アコーディアとPGMは、東証一部上場のゴルフ運営会社であり、ゴルフ業界で高いシェアを維持しています。ボゥヴェールカントリー倶楽部の倒産後は、アコーディアが経営再建を支援していますが、PGMがスポンサーになるゴルフ場もありますね。

(4)岐阜関スポーツランドがボゥヴェールカントリー倶楽部を経営

当社は、1973年(昭和48年)5月の設立。設立当初は地元岐阜のアパレルメーカーなどが出資し、ゴルフ場「ボゥヴェールカントリー倶楽部」(18ホール)の経営を手がけ、2005年5月期の年収入高は約5億2900万円を計上していた。起伏に富んだ戦略的な丘陵コースとして、東海環状自動車道富加関インターチェンジからも3キロあまりの好立地にあった。
ボゥヴェールカントリー倶楽部は、地元企業の協力により設立されており、ゴルフ場経営のプロではなかったようですね。ボゥヴェールカントリー倶楽部の立地を見ると、高速道路のインターチェンジから近く立地が非常にいいことが分かります。

ツインフィールズ倒産と会社更生法を考えると、ゴルフ場運営会社に対して債権者の不満が高まっていることが分かります。地方の名門ゴルフ場であっても、PGMやアコーディアなどの東証一部上場で財務余力のあるゴルフ運営会社が、再編を進めていきそうですね。

(5)ゴルフ会員権の償還が困難

しかし、周辺にはゴルフ場も多いことで競合は厳しく、プレー代のディスカウント競争や不況の影響もあって集客は伸び悩み、2012年5月期の年収入高は約4億5000万円に落ち込んでいた。今期に入っても集客は好転せず、預託金の償還が困難になったこともあり自主再建を断念、今回の措置となった。
ボゥヴェールカントリー倶楽部、倒産の理由は、ゴルフ会員権の償還が困難になったことも理由のようですね。ボゥヴェールカントリー倶楽部は、2012年5月期の営業利益が15百万円で10億円超の債務超過ですので、手元資金に余力がないことが分かります。

ZKR民事再生 倒産詐欺と債権者説明会を見ると、預託金で集めたお金を運転資金としている可能性が高く、手元資金がほとんどないため債権回収は困難でしょうね。

(6)ゴルフ会員権などの債権カットで再建か

負債は債権者約2500名に対し約86億5680万円(うち会員預託金約58億1290万円)。なお、現在も営業は継続中。今後はスポンサー型の再建を予定しており、7月5日付で(株)アコーディア・ゴルフ(東証1部)が当社のゴルフ場事業の再生を支援するスポンサー契約書を締結した旨を公表している。
ボゥヴェールカントリー倶楽部は、民事再生手続きを申請していますが、アコーディア・ゴルフにスポンサーが決定しています。太平洋クラブ マルハン倒産とスポンサーのように、ゴルフ会員権などの債権カットが行われたうえで、ゴルフ場の再建が行われる可能性が高そうですね。

民事再生による倒産でスポンサーが現れる場合がありますが、霞南ゴルフ倶楽部 倒産の理由のように債権者による破産申し立てで倒産する場合もあります。債権者による破産申し立てが行われる場合、経営者が債権者から信頼されていないことが一つの要因として考えられます。
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