生活創庫 倒産の理由 堀之内九一郎社長とマネーの虎

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生活創庫が倒産しましたが、二度目の不渡りが理由のようですね。生活創庫の堀之内九一郎社長は、マネーの虎という番組で有名な社長でしたが、手元資金が苦しかったようですね。


(1)資金ショートによる倒産

商品を仕入れたときに、お金の支払いを現金払いではなく、買掛金や支払手形で対応すると、現金流出が先送りになるため資金繰りが楽になります

クレジットカードで考えると分かりやすいと思いますが、支払いは先送りになるものの、支払期日に支払えなくなると自己破産することになりますね。生活創庫など資金ショートの原理は、クレジットカードの自己破産と似ているため分かりやすいですね。
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(2)清水銀行発表 債権の取立不能又は取立遅延のおそれに関するお知らせ

当行の取引先である株式会社生活創庫が、平成25年5月1日付で静岡手形交換所より取引停止処分を受けたことに伴い、下記のとおり、同社に対する債権について取立不能又は取立遅延のおそれが生じましたのでお知らせいたします。
清水銀行が2013年5月1日のプレスリリースで、突発破綻による貸倒費用増加の可能性を公開していますので、その内容について見てみましょう。マネーの虎 倒産と出演社長の現在を見ると、堀之内九一郎社長以外の出演者も倒産や事業縮小などを行っている会社が、多いですね。

人文社 倒産破産と不渡りでまとめましたが、1度目の不渡りであれば、不渡り手形の資金決済をすぐに行えば、銀行取引停止処分を回避することができます。生活創庫は、手形交換所から取引停止処分を受けていますので、半年間に2度目の不渡りを出したことで、銀行取引が困難となり倒産したのではないでしょうか。

(3)生活創庫と清水銀行の取引概要

  1. 商号 株式会社生活創庫
  2. 所在地 静岡県浜松市東区中郡町1188
  3. 代表者の氏名 堀之内九一郎
  4. 資本金 0円
  5. 事業の内容 中古品小売業
生活創庫は静岡県の会社ですが、社長の堀之内九一郎氏はマネーの虎に出演しており、お金持ちの投資家として出資を行う側でした。

生活創庫は、資本金が0円となっていますが、業績の悪化により会計上の累積赤字を減らすために、減資で資本金を取り崩し続けた結果なのか気になりますね。

(4)清水銀行の業績に影響 生活創庫の債権の種類及び金額

  1. 貸出金578百万円(平成25年5月1日現在)
  2. リース債権8百万円(平成25年5月1日現在)
  3. 清水銀行の債権586百万円
  4. 清水銀行の2012年3月期決算 営業収益が293億円
  5. 清水銀行の2012年3月期決算 営業収益が16億3600万円
清水銀行の2012年3月期決算を見ると、生活創庫に貸倒引当金を計上していなければ、不良債権が決算に与える影響は大きいと思います。

生活創庫の一度目の不渡りか業績悪化のときに、一定程度、不良債権として貸倒引当金を計上していることが予想されますので、債権全額分が突然、収益に影響を与えることは普通はないと思います。

(5)マネー虎で社長が有名に

2013年5月2日の東京商工リサーチが生活創庫が、社長がテレビ番組「マネーの虎」に出演で有名であることを報じています。生活創庫は、再度の資金ショートにより負債15億円前後の倒産ですね。
昭和63年11月創業のリサイクルショップ。生活雑貨・家電製品・家具・骨董品等のリサイクル販売を主力に独自の仕入ルートを構築し、全国初のリサイクル販売店のフランチャイズ展開と代表者の個性的なキャラクターでマスコミにも取り上げられ、脚光を浴びたこともあった。
生活創庫は会社よりも、堀之内九一郎社長がマスコミ出演していたため、社長のほうが有名でしょうね。生活創庫の特徴は、リサイクル販売ですので、仕入れルートや仕入れ価格と競合が重要になります。

ヤフーオークションや楽天、アマゾンなどインターネットショッピングが競合になりそうですが、骨董品は少し価格帯が異なりますね。

(6)売上の激減と採算悪化によりリストラ

ピークの平成21年8月期には年商約27億円をあげたが、同業者との競合から不採算店も目立ち始めたことで、近年ではスクラップ&ビルドを行いつつ、直営店は採算の取れる店舗に絞り込んできた。このため年商は減少傾向をたどり、24年8月期では約10億円にまで落ち込んでいた。
生活創庫は、採算の悪化によりリストラを行っているようですが、売上高が半分以下に激減していることが分かります。
  • 平成21年1月には総額約5億円を投資し、生活創庫の本社を移転
  • 平成21年8月期 売上高約27億円
  • 平成24年8月期 売上高約10億円
生活創庫の売上高がピーク時の半分以下に落ち込んでいますが、業績好調時に本社に多額の投資を行ったことが、倒産の原因となっていますね。

(7)本社移転による借金増加と業績悪化で資金繰りが逼迫

これまでの出店費用に加え、21年1月には総額約5億円を投資し本社移転を実施したことで金融負債は膨らんでおり、資金繰りも急激に悪化していた。採算面でも赤字が拡大して決済不能となり今回の事態に至った。
生活創庫は、本社移転に約5億円を投資していますが、売上高が激減しており、資金繰りが悪化していることが分かります。生活創庫は支払手形の決済資金が不足していたということは、清水銀行など金融機関も貸出による運転資金の支援を諦めたということなのかもしれないですね。

ピッカリ座 倒産の理由は、創業者の死去による事業断念の破産ですが、生活創庫は堀之内九一郎社長が健在ですので、復活を期待したいですね。ZKR倒産マネーの虎と上野健一社長を見ると、マネーの虎関連の会社倒産として話題になっていますが、100億円を超える預り金が負債にありますのでもめそうですね。

ZKR民事再生 倒産詐欺と債権者説明会を見ると、手元資金がわずかしかないうえに、返済原資を不動産としていますので大幅な債権カットになりそうですね。マネーの虎に出演していた社長の厳しい言動が注目を集めましたが、会社が倒産している方が複数いますね。
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2 件のコメント:

  1. 詳しい情報ありがとう(*^_^*)

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    1. >匿名さん
      匿名さん、こんばんは^^
      生活創庫についてまとめたのですが、喜んでいただけると非常にうれしいです^^

      堀之内社長は、テレビ番組で有名になりましたが、一代でこれだけの会社を成長させたのは凄いと思います。
      生活創庫は倒産しましたが、面白いアイデアで、さらに大きな企業は創業するかもしれないですね^^

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