(1)MRIインターナショナル投資詐欺の宣伝と解約
MRIインターナショナルは、金融資産がほとんど残っておらず、投資詐欺であることがすでに報じられています。MRIインターナショナルは投資家から集めた投資資金を、配当金に回していたため、投資家からの新規資金が不可欠でした。
MRIインターナショナルは、投資金額の大きい投資家には利回りを高く設定したり、芸能人を宣伝に使うことで、新規の投資資金の獲得と解約の防止を行っていました。
MRIインターナショナルが投資家に配当したとしても、投資資金が銀行預金の数億円しかなければ、投資元本に対する配当は1%未満になる可能性もあります。MRIインターナショナル投資詐欺と返金の真相 関連会社へ貸出金となっており、不良債権化しているので回収は厳しそうですね。
MRIインターナショナルの仕組みを見ると、投資資産が当初の説明どおり、保護されていないため、投資家への配当に流用されています。
MRIインターナショナルは、投資運用を行わずに投資家に配当金として支払っている投資詐欺ですので、投資資金の目減りと投資資産の勧誘を繰り返していたということですね。
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(2)銀行口座に預金がほとんどない
MRIインターナショナル投資資産のうち、銀行預金残高について、2013年4月28日の日本経済新聞3面が報じていますが、投資詐欺であることが分かります。米金融業者MRIインターナショナルによる資金消失問題で、顧客が入金先として指定されていた米国の銀行口座にほとんど資金が残っていないことが27日、関係当局などの調べで分かった。
残高は数億円程度にとどまるとみられる。口座があるのは米銀大手のウェルズ・ファーゴという。MRIインターナショナルは、1300億円以上の投資資金を集めていますが、銀行預金の口座残高は数億円しかなく、ほとんどの金融資産が行方不明になっています。
MRIインターナショナルが投資家に配当したとしても、投資資金が銀行預金の数億円しかなければ、投資元本に対する配当は1%未満になる可能性もあります。MRIインターナショナル投資詐欺と返金の真相 関連会社へ貸出金となっており、不良債権化しているので回収は厳しそうですね。
(3)MRIインターナショナル投資資金の説明と投資詐欺の仕組み
MRIインターナショナルは、投資資金を信託のような形で、金融資産保護を行うと説明していました。投資信託の金融商品としての特徴は、REIT ETFの違いで説明しましたが、顧客の投資資産を運用会社が流用しないようにする仕組みです。MRIインターナショナルの仕組みを見ると、投資資産が当初の説明どおり、保護されていないため、投資家への配当に流用されています。
(4)MRIの資金が不透明で顧客資産が不明
MRIはホームページなどで1300億円超の資金を集めたとしている。ただ資金の流れには不透明な点が多く、顧客資産が全体としていくら残っているのかは不明だ。
MRIは顧客から預ったお金で米国の病院の診療報酬請求債権に投資していると説明していた。しかし、少なくとも2011年以降は投資をしていなかった。MRIインターナショナルの資金は、顧客の投資資産が不明となっていますので、倒産後に投資家へ配当をいくら行うかは不明のようですね。
MRIインターナショナルは、投資運用を行わずに投資家に配当金として支払っている投資詐欺ですので、投資資金の目減りと投資資産の勧誘を繰り返していたということですね。
(5)隠し銀行口座の資産調査
新たに入ってきた資金は既存顧客の配当支払いなどに充てて流用していた。 金融庁によると、全体の資産がどの程度残っているかは「まだ把握できていない」(幹部)金融庁と証券取引等監視委員会は隠し口座の有無などを調べており、被害額の確定を急いでいる。MRIインターナショナルは、銀行預金の口座残高が、ウェルズ・ファーゴに数億円しかなく隠し銀行口座に残高がなければ、投資家への配当金は僅かになりそうですね。MRIインターナショナル被害者の返金 子会社計画倒産で投資詐欺を見ると、子会社の資金調査がポイントになりそうですね。
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