MRIインターナショナル被害者の返金 子会社計画倒産で投資詐欺

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MRIインターナショナル被害者の返金を考えるうえで、子会社の計画倒産がポイントになりそうですね。MRIインターナショナルは投資詐欺を行っていましたが、投資家から集めた投資資金を、子会社に資金移動させた後に、計画倒産したのか調査が行われています。

(1)MRI投資金額と銀行預金

MRIインターナショナルは投資金額が1300億円を超えていましたが、銀行預金の残高は数億円しかありません。

MRIインターナショナルは、投資家に対して投資資金を信託のような仕組みにしていると説明していましたが、配当金支払いにあてるなど資金流用を行っていた投資詐欺であることが判明しています。

(2)MRI子会社多数が、計画倒産

MRIインターナショナル被害者の返金、計画倒産で投資詐欺について、2013年4月28日の中日新聞が、MRI社長、10法人を解散 ダミー会社か、当局調査と報じているので見てみましょう。
巨額の出資金を運用せず消失させた疑いが持たれている米資産運用会社「MRIインターナショナル」の社長(66)が、MRIを設立した1998年以降、MRIの本社があるネバダ州を中心に少なくとも10法人を解散させ、他に計3法人を倒産や経営破綻させていたことが28日、分かった。
MRIインターナショナル投資資産 銀行預金残高と投資詐欺により、ウェルズ・ファーゴの銀行口座に数億円しか預金がないことが明らかになっています。

MRIインターナショナル被害者の返金が増えるためには、計画倒産先を含めた資金の流れの解明が重要になりますね。

(3)投資資金の流れと仕組み

  • 投資家の投資資金1300億円以上
  • MRIインターナショナルのウェルズ・ファーゴの預金口座に振り込み
  • MRIインターナショナルは預かった投資資金を信託しておらず、流用ができる
  • MRIインターナショナルの投資家に配当金として支払い
  • MRIインターナショナルの子会社にお金が流れた可能性
MRIインターナショナルは、被害者から1300億円以上のお金を集めていますが、ウェルズ・ファーゴの銀行預金の残高は数億円しかありませんでした。

被害者の投資資金は、配当金として流用された他に、子会社にお金を流した後に計画倒産をさせていた可能性があります。MRIインターナショナルの社長や子会社に借金があり、借入の返金に使っていたならば、善意の第3者からの回収は難しい問題になります。

MRIインターナショナル投資詐欺と返金の真相 関連会社へ貸出金が不良債権化していますが、貸付先の関連会社は債務超過先であったので、回収は厳しそうですね。

(4)MRIインターナショナル現金の流れ

  1. 投資家から投資資金を調達
  2. MRIインターナショナルの銀行預金口座で受け取り
  3. 投資家に配当金を支払い
  4. MRIインターナショナルは満期がくると、元本と配当金で投資資金を調達
  5. MRIインターナショナルの銀行預金口座で受け取り
MRIインターナショナル被害者の返金は、複利による投資資金の調達で被害額が増加した可能性がありますね。MRIインターナショナルが被害者に対して、満期の際に再投資を勧めているようですが、勧誘の方法によっては日本法人の社員も責任が問われそうです。

(5)MRIの子会社はダミー会社の可能性

日本の証券取引等監視委員会や金融庁、米証券取引委員会(SEC)はこれらの点に注目。設立した法人のほとんどはダミー会社だった可能性もあるとみて、MRIからの資金流入の有無などについても調べているとみられる。
MRIインターナショナル被害者の返金は、ウェルズ・ファーゴの銀行預金だけでは、ほとんど期待できませんので、倒産した子会社への資金流入と関係者がポイントになりそうですね。

(6)MRIインターナショナル投資詐欺の実態と弁護団

MRIインターナショナル投資詐欺と倒産の原因は、金融当局に問題がありましたが、ファンド販売の投資運用会社は金融商品取引法改正の対象外になる可能性があるようですね。MRIインターナショナルと同様の投資詐欺が、金融商品取引業者の数と金融検査の実態を見ると可能性がありますね。

MRIインターナショナル社員 金融商品購入で投資詐欺の被害者であり、投資資産の実態を把握せずに投資家から資金を集めていたようですね。MRIインターナショナル被害対策弁護団 投資詐欺と倒産でまとめましたが、二次被害による金銭トラブル防止のために東京の弁護士が動いており、被害者や社員からの情報集約も進みそうですね。
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