マネロン B勘と脱税の方法

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マネロンに不動産を用いる理由について、B勘と脱税の方法から見てみましょう。闇社会の人間がB勘を用いるには素人の共生者が不可欠ですので、密接な交際はマネロンの疑惑となり、問題となりやすいのかもしれないですね。

(1)ゼネコンや銀行の倒産と不動産取引

東海興業やカブトデコムなど、バブル期に不動産開発に積極的であったゼネコンがありましたが、バブル崩壊により経営悪化で倒産しています。北海道拓殖銀行は、東海興業やカブトデコムなどゼネコンへの融資が不良債権化して倒産しています。

バブル期は、不動産の値上がりが激しいですが、B勘定と呼ばれる裏金を用いて脱税を行い、不当な利益を不動産の買い手と売り手で分配していたようですね。
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(2)B勘定で得た脱税の利益分配

B勘定 不動産と脱税で土地取引に裏金を用いて、脱税を行う仕組みをみていきましたが、具体的な方法が大阪府県暴力団担当刑事 祝井十吾の事件簿で解説されているので見てみましょう。
裏金を使った実際の取引では、買い手と振り手双方に得がなければならないから、値引きがある。表面上、17億円で売却し、税引き前が2億円の利益で裏金2億円として計算すると、売り手が3億2000万円の実入り。正規の取引からすると、2000万円得をする計算だ。一方、書い手は裏金を含めても19億円の支払いだから、相場より1億円も安く買え、万々歳と相なる。
B勘定を用いることで、15億円から20億円に価格上昇した不動産の売買で、売手と買手の双方が利益を得た仕組みについて説明されているので見てみましょう。

(3)20億円から19億円の不動産価格、脱税で双方に儲け

  • 不動産の売手1億円安く売却するが、2000万円の利益
  • 19億円で売却 表面上17億円の売却で税金を1億2千万円脱税 B勘定の2億円
  • 不動産の買手1億円の利益 19億円で購入
B勘定使用による計算式については、B勘定 不動産と脱税をご参照。不動産の売却価格は当初20億円でしたが、表面上の17億円とB勘による2億円で1億円安く売却していますが、脱税により最終的に2000万円の利益となっています。

(4)B勘はヤクザやブローカーが保有

不動産取引において、これらのアングラマネーを用意するのが、文字どおり闇社会の住人なのだという。ベテランバンカーの岡野によれば、次のような仕組みだ。 
「玄人衆ではなかなかB勘なんか持てないし、使われへん。だから、ヤクザが買い手やそれを仲介するブローカーに、俺の二億円を使えいう話になるんです。で、買い手が得した分をキックバックさせる。B勘はプロの世界ですけど、B勘を使えば、いろんな絵が描けるんです。売るほうも、儲けを税金で丸々持っていかれるよりええから、そこに目をつぶるわけです」
不動産取引の利益が大きくなると納税金額が高くなりますので、B勘を使うメリットが大きくなることが分かると思います。巨額のB勘を持つ人物は限られてきますので、不動産売買が資金源として大きかったのかもしれないですね。

(5)共生者と不動産でマネロンが行われる理由

さらに岡野が続ける。 
「ヤクザはたいていB勘持っているけど、表立って取引はできひん。それをどう使うかが、腕の見せ所です。だから、カネを渡し、指示どおり動くような信頼できる素人のパートナーが必要になるんです。それがえてして名義上の不動産の買い手となり、所有者として登場する。名義上の所有者がカラクリをばらさなんだら、それはわからへん。だからアングラマネーやマネーロンダリングを抽出する手口は、不動産絡みが多かったんです」 
マネロンは巨額の資金が動き、B勘による脱税で利益をあげる方法として使われていたようですね。共生者として、素人のパートナーが重要のようですが、島田紳助氏の存在を遠まわしに指摘しているのかもしれないですね。

(6)脱税と不動産ブローカー

これはむろん完全な脱税である。さすがに現役の銀行員時代の岡野は、こうした犯罪行為に手を染めたことはなかったそうだ。が、裏金を駆使する不動産取引は日常茶飯事であり、岡野は現役の銀行員時代からその取引を横目に見ながら、銀行を辞めたのち、そのノウハウを生かし、不動産ブローカーへの仲間入りをした。
三和銀行元支店長の岡野義市氏は、飛鳥会事件で有名となりましたが、銀行を退職後、不動産ブローカーとなったようですが、紹介されている事例について見てみましょう。金儲け方法 大阪梅田の裏金脱税に続く。
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