JX横領脱税で逮捕の不祥事

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JXが横領脱税により、社員が逮捕されています。JXは不祥事により、10億円を超える横領だけでなく、JX関連会社が単独では横領に気付かない状態であったことが分かりますね。

(1)上場企業の横領や脱税

上場企業で横領や脱税の不祥事があると、株主の失望や社会的な信頼を失う可能性があります。JXなど上場企業は資金力があり、多額のお金を保有しているため、経理担当者などの横領を防ぐ仕組みがあるのか、投資家は気になるでしょうね。
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(2)JX日鉱日石探開の経理システムを不正操作

2013年4月22日の産経新聞が、「ほとんど競馬に使った」11億円不正引き出し JXグループ会社元社員を逮捕と報じているので見てみましょう。
JXホールディングスの関連会社「JX日鉱日石探開」(東京都港区)の経理システムを不正に操作し、計約1億3千万円を自分の口座に入金してだまし取ったとして、警視庁捜査2課は22日、電子計算機使用詐欺の疑いで、同社元社員、小島誠容疑者(37)=埼玉県北本市中央=を逮捕した。調べに対し、容疑を認めている。
JXの関連会社の社員が、横領で逮捕されていますが、JXの口座から容疑者個人の口座に入金していることに驚きますね。
JXは日本を代表する大企業ですが、多額の個人口座への振込みに対して、どういった内部管理体制であったのか明らかにする必要がありますね。JXの上司や他の社員が、振込みを確認する仕組みであったのかどうか発表する必要がありそうですね。

(3)10億円を超える横領は競馬に

同課によると、小島容疑者は同社の経理業務を担当していた平成21年10月~今年1月、同様の手口で計約11億8千万円を着服し、ほとんどを競馬につぎ込んでいたとみられる。同社は小島容疑者を同日付で懲戒解雇した。
JXで横領は、3年以上前から行われていたようですが、JXは気付いておらず経理担当はいつでも横領できる状態であったと言えるかも知れないですね。JXの内部管理体制は、今回の不祥事により、杜撰であることが明らかになりました。

(4)JXグループは資金の管理体制が緩い

逮捕容疑は、昨年5月~7月、同社のパソコンを操作し、JXグループ各社の資金を一元管理する会社名義の口座から4回にわたり計約1億3千万円を自分の口座に振り込ませ、着服したとしている
JXはグループ各社の資金管理を、一元管理しているとなっていますので、CMS(Cash Management Systeme)を用いていたのでしょうね。

(5)JXグループのCMSと仕組みと名前の意味

  • CMSはグループ資金を一元管理するために、親会社や金融子会社に一元化
  • CMSを用いることで、手数料の削減やグループ内の資金を有効活用することで、金利や手数料の削減が可能
  • JX日鉱日石ファイナンス株式会社 財務業務等のグループ共通業務
JXグループは、CMSを用いて資金管理を一元化していたため、端末から操作できるグループの経理担当は、誰でも横領ができたということでしょうね。CMSはCash Management Systemという名前であり、グループ企業の資金管理を一元化することで、為替手数料や無駄な借入金を削減することで、資金効率化のメリットがあります。

(6)銀行預金の移動明細は確認せず

取引先への支払いなどと決算書類を改竄(かいざん)し、発覚を免れていた。
JXは日本有数の巨大企業ですが、決算書類の改竄で横領を発見できなかったと言うことは、銀行預金の移動明細を確認していなかったということですね。

(7)資産管理会社からの連絡であり、JX社内は気付かず

今年1月下旬、グループの資産管理会社から連絡があり、不正が発覚。同社が警視庁に相談していた。
JX関連会社社員の横領に気付いた理由は、資産管理会社からの連絡であり、JX関連会社単独では、横領に気付くことができなかったという意味でも不祥事でしょうね。
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