中央木材市売 脱税の仕組み

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中央木材市売、脱税の仕組みを見ると問屋が利益を得る方法が分かるのではないでしょうか。中央木材市売の脱税について、名古屋国税局は名古屋地検特捜部に告発しており、悪質な所得隠しであると判断したのではないでしょうか。

(1)脱税と地検特捜部の捜査

国税局が悪質な脱税であると判断した場合、検察に告発され、地検特捜部が捜査に動くことがあります。地検特捜部の捜査について、様々な議論がありますが、脱税が悪質がどうかを判断するうえで一つの判断材料になりそうですね。

(2)中央木材市売、名古屋地検特捜部に告発される

中央木材 脱税の仕組みについて、2013年3月19日の中日新聞が名古屋の木材問屋、6000万円脱税容疑と報じているので見てみましょう。
委託を受けて販売した木材の売り上げの一部を隠し、2011年6月までの3年間に約6千万円を脱税したとして、名古屋国税局は法人税法違反の疑いで、名古屋市中区の木材問屋「中央木材市売」と同社の友松芳美社長(63)=同市瑞穂区=を名古屋地検特捜部に告発した。
中央木材市売が脱税で、名古屋国税局が名古屋地検特捜部に告発しています。中央木材市売が地検特捜部に告発されたということは、悪質な脱税であると判断されたのでしょうね。

(3)中央木材市売の利益

市場関係者によると、木材問屋は製材業者など生産者から委託された木材を市場で売却売却価格の7%を手数料として受け取っているという。
中央木材市売の利益を理解すると、脱税の仕組みが簡単に理解できると思います。中央木材市売は、木材問屋であり、委託された商品売却の7%を手数料として受け取っていますね。

(4)脱税の方法は売上の除外

関係者によると、中央木材は、生産者から委託を受ける際に約束した価格より高値で売れた場合、約束した価格との差額を売り上げから除外。約束した価格で売れたことにして所得を少なく申告し、3年間で約2億円の所得を隠していたもようだ。
中央木材市売が脱税した方法は売上の除外ですが、仕組みについて見てみましょう。

(5)木材を生産者から委託を受けた際に価格を約束

  • 木材の販売価格が約束した値段よりも高値で売れれば、売り上げから除外
  • 700万円(手数料)=1億円(約束した売上高)×7%(手数料の割合)
  • 1億5000万円で仮に販売すれば、5700万円の手数料=700万円(手数料)+5000万円(実際の売上高-約束した売上高)
中央木材市売の脱税の仕組みについて、例をだしましたが、約束した価格よりも販売価格が高くなれば手数料に加えて、差額の売上高が利益になります。

中央木材市売の脱税は、材木価格が約束した価格より販売価格が安ければ、成立しませんが購入交渉に成功したのか市況がよかったのかは不明ですが、儲かっていたようですね。

(6)木材問屋の老舗

中央木材は1952年、堀川沿いに貯木場が集積していた名古屋市熱田区で創業。登記簿によると、2006年に同市中区に移転した。全国最大規模の東海木材相互市場(本社・同市熱田区)で取引する十数社の問屋の中でも老舗の一つに数えられる。
国産材を中心に全国の製材所から委託を受けて市場で売却しており、民間調査会社によると、年間売上高は6億円ほどだった。
中央木材市売は、老舗の木材問屋であり、木材問屋の中でも規模の大きい市場で取引を行っていたため、生産者から安い価格で購入することに成功したのか気になりますね。

(7)脱税のお金は融資や不動産購入

隠した所得は関連会社への貸し付けや不動産の購入などに充てていたとみられる。友松社長は取材に「修正申告し、納税した。コメントは特にない」と話している。
中央木材市売が脱税したお金は、融資や不動産購入に回っていたようですね。中央木材市売、脱税の仕組みを見ると問屋が利益を得る仕組みが少し見えるかもしれないですね。
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